【傾聴】

仕事柄いろいろな方とお会いすることが多いのですが、自分の思いを吐き出す場所をお持ちの方は、案外少ないように思います。

お越し下さる方は、いつも切羽詰まった面持ちでお見えになります。
悩んでいることで、頭の中が支配され全く余裕がないといった感じですが、少しこちらの雰囲気に慣れてくるとポツリポツリと話し出してくれます。

自分の気持ちをじっくりと聴いてもらう時間。
大人になればなるほどなくなりますよね。
しかも、なぜか
「○○さんの奥さん。」
「○○ちゃんのお母さん。」
と、呼ばれる日常・・。

気がつけば、個人名で読んでもらう機会が大幅に減少。

自分の思いは、どこか封印されていて・・。

「こんな気持ちをどんな風に収めることができますか。」

こう質問されて、みなさん本当に、自分の気持ちを一生懸命話してくださいます。

最初はストレスを感じるほどではなかったけれど、長年積もり積もった感情があふれ出し、
（誰かにわかってほしい・・。）
そんな思いで、次から次へとお話が続きます。

でも・・。

本当に不思議なのですが、話を聞いていると、必ずと言っていいほど
「でも、私ももう少し○○すればよかったのかも知れません。」と、自ら解決の糸口を引っ張り出してこられます。

話しているうちに、自分の感情がどんどん冷静になってきて、自分としっかり向き合い、自分がどうしていけばいいのかまで、答えを紐解いて来られる方が大半なのです！

「今日はありがとうございました！本当にスッキリしました。」

こう言ってこの空間を後にされます。

 

《第三者に話すことで、はじめて自分と向き合える》

どのような人間関係においても、「傾聴」が大切だと痛感します。
「私はどうすればよいでしょうか。」
と、お見えになる方も、自分の気持ちを話すことで自分の気持ちと向き合って解決しておられます。

忙しく過ごす日々に流されず、たまには自分へのご褒美を受け取りに、よければお越しくださいね♪
ジューンベリーが色づき、梅雨の雨音も心地よい響きですよ。